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「人たらし」のブラック心理術 初対面で100%好感をもたせる方法

著者:内藤誼人

人たらしとは、人を騙すこと、騙す人のことを指す言葉として使われていた。たらすは漢字では「誑す」と書いて、巧みに甘い言葉で誘惑し騙すことを意味する。たらすを使った他の言葉では女たらしが有名だろう。想像してもらわなくても分かるが、あまりいい意味では使わない。人たらしと聞いてどういう印象をあなたは持つだろうか。

最近では人の心を掴み、憎めない好かれる人を創造する人も多いことだろう。社会を生き抜くうえで必須科目でもあるコミュニケーション。必須科目をうまくこなすためにも「人たらし」は悪いことではない、むしろ積極的に人をたらすべきだと筆者は主張している。人に好かれたいという誰もが持っている願望を叶えてくれる本であり、こっそり知っておきたいテクニック満載の本である。

無理して人の好かれたくないという人ももちろんいるだろう。しかし、人たらしの技術を持っている人は「給料をたくさんもらえる」「リストラされにくい」という事実をご存じだろうか。大学の研究結果で示されているほど、人たらしになることはもはや社会を生き抜くうえでは必須のスキルだといえる。

まず人たらしの基本ルールから始まり、会う人すべてに100%好印象を抱かせる方法、ワンランク上の人たらしを目指すためにはどうすればいいかで締めくくられている。ユーモアとは何か、どうしたら人から好かれるのか、面白い人は何をしているのかということを心理学のデータを用い、客観的に説明されているので内容も非常に分かりやすい。

正統派テクニックの他にいかにその場を切り抜けるかというブラックなテクニックも紹介されている。「30分以上遅刻しそうならいっそのこと休む」など誠実さに少し欠ける方法も心理学の観点からみれば、むしろそうしたほうがよいとも思わされる。

他人からどう評価されるかという点において朝の遅刻ほど悪いものはない。遅刻をする人の評価が下がりやすい理由を心理学ではホーンズ効果と呼ぶらしい。一つでも悪いことがあれば、その人の全人格が否定されやすいというものだ。ブラックな心理学に頼りすぎるのもよくないが知っておいて損はないであろう。

本書は明日から使えるテクニックばかりである。人たらしになりたいというのであれば、明日にでも人たらしになれる。ただし、人たらしで居続けたいというのであれば、テクニックを自然に使えるまでしみこませなければならない。そういった意味で本書は勉強の際の辞書のような役割だろう。

何度も索引で探して、答えを書く作業を乗り越えた時に本当の人たらしになれるので何度も読み直すことをおすすめする。今は少し変わってきているかもしれないが、人たらしは悪いイメージだった。しかし、裏を返せば人に好かれるという誰しもそうありたいと願っていることを叶える技術である。

人に好かれたければ、サービス精神を怠らないこと、自分の評価を下げるようなことは避けることと本書は説いている。性善説にこだわって失敗してしまうよりも性悪説に基づいて行動したほうが、結果として相手と仲良くなることができるだろう。

ライター名:ケン

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「「人たらし」のブラック心理術 初対面で100%好感をもたせる方法」のおすすめポイント

人たらしに嫉妬したことがある人は一度手に取ってみて相手のやり口を真似てみるのも新しい一歩かもしれない。そもそも嫉妬するということは、相手をうらやましがっているのだ。だとすれば、それを自分も使ってしまえばよい。あまり人たらしの心理学テクニックに頼りすぎるのもよくないが、処世術の1つとして知っておくのもよいだろう。人生で1回しか会わない人の方が圧倒的に多いのだから、1回1回を大切な出会いにしていきたい。

内藤誼人について

心理学者。慶応義塾大学社会学研究科博士課程を修了。有限会社アンギルド代表として、コンサルティング業務を行う一方、執筆業にも力を入れる心理学アクティビスト。自然を愛するナチュラリスト。代表作は「人は「暗示」で9割動く!」「人の心は9割読める」「交渉力要請ドリル」など。
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