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2022-これから10年、活躍できる人の条件

著者:神田昌典

元外交官というキャリアでありながら、MBAを取得し、「日本一のマーケッター」とまで称されるようになった神田昌典氏の1冊。
代表作である「非常識な成功法則」や「成功者の告白」などの経営やマーケティングとは異なった内容である。

タイトルにある通り、これからの10年で世界や日本はどう変わるのか、そして生き延びていくために日本人は何をするべきなのかが記されている。本書の中には著者が高校生向けに行った講演会の内容が収録されており、「歴史がどう創られたか」がわかると、「未来をどう創るか」がわかる。

ランダムな出来事が起こっているようにみえる歴史も、実は同じパターンが繰り返されているのである。日本は70年周期でとらえると理解しやすい。2011年に東日本大震災が起きたが、それから70年前の1941年は太平洋戦争が開始した。このように、「未来に何が起きるか」を知りたければ、「そこから70年前を見る」ことで、予想ができる。

時代によって活躍するリーダーもまた違う。70年の間に四世代が入れ替わって歴史をつむいでいる。それが「志・能・公・商」だ。1945年、焼け野原で何もなかった時期は理想を創る「志」のあるリーダー、ソニー創業者の井深大さんや、本田宗一郎さんが活躍した。

それから17年後(70年の4分の1)、必要な物資が創られ、それを世に広げる実務能力のある「能」のリーダーが活躍した。それがダイエーの創業者中内功さんや、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊さんである。そこから17年後といえば、1980年、バブル景気の頃である。この時代は物が創られ、すでに世に広まっている。そのものをより良いものにする管理能力の高い「公」のリーダーである、大前研一さんや堀紘一さんが活躍した。

そして、最後が1998年頃。世には物が溢れ、それも改良され、物質的な豊かさを全国民が手にした。そこで力を発揮したのが商売の才能を持つ「商」のリーダー、堀江貴文さんなどである。このように歴史は時代のリーダーが形作っているように思うが、実は四世代でバトンをつないでいっているのである。

そして、その17年後である2015年、ここではまた新たな時代が始まろうとしている。われわれはこの新しい時代を迎えるべく対話をしなければならない。

過去からの「引き継ぐべき価値観」と「捨てるべき価値観」を取捨選択する必要がある。これからの時代を創っていく若者にはぜひ考えてもらいたい。

その他にも「これからを生きるために必要な3つのこと」「2024年には会社はなくなる?」「月収十万円の生活」などが書かれてある。著者独特の強い口調と人を引き込むストーリーで飽きさせない内容となっている。

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「2022-これから10年、活躍できる人の条件」のおすすめポイント

日本人すべての人におすすめだが、特に中学生や高校生、大学生など若い世代におすすめの一冊だ。
自分が生きる世界を大人のせいにしてはいけない。激動の時代を生き抜く力を身につけるためにも読んでおくべき本だろう。特に著者が自分の息子へ向けたアドバイスなどは参考になるところが多い。

神田昌典について

大学4年より外交官として勤務。MBA取得後、外資系家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタントに。多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、「日本一のマーケッター」としても呼び声が高い。ビジネス書のほか、小説、翻訳書の執筆も行う。著書には「全脳思考」「成功者の告白」「非常識な成功法則」等、累計200万部を超える。
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