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オスカー・ワイルドに学ぶ人生の教訓

著者:グレース宮田

本書は「幸福な王子」を代表とする劇作家として成功したオスカー・ワイルドの名言を集めたものである。

ウィットのきいた美しい表現はもちろん、その裏に流れる、人間への深い愛情と優しさを語るオスカー・ワイルドが毒舌に語る名言の数々は世の中に対する偏見や価値観をぶちこわしてくれる内容である。

構成は自分自身の見方から人間関係、男と女の恋愛感から人生や道徳という大きなものまで、幅広い。

どの名言も見開きで右のページに名言を1つ載せ、左にオスカー・ワイルドを研究する著者が解説を入れている。そして名言の下には目立たないように原文も載せているところや著者の考えの要約も入っていたりするところはさすがは研究者という心意気を見せてもらえる。

博士の助言には、「思いやりとは自分のことばかり考えること」「誘惑には負けろ」「助言は役に立たない」など、思わず「えっ!?」と感じてしまうものも多いが、それをオスカー・ワイルドの名言で解説していく斬新なかたちも面白い。新しい価値観を感じること受け合い。

特に男女のところはユニークなものが多く、「粋な女は記憶喪失」「涙は不美人のためにある」など、同性愛者であったオスカー・ワイルドだからこそ、深みのある視点を見ることもできるところも個性的。

1回読んだきりではなく、人生に迷いを感じたときにふと振り返って読んでみると新しい価値が生まれる一冊。

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「オスカー・ワイルドに学ぶ人生の教訓」のおすすめポイント

本書の冒頭にある通り、「楽しそうに盛り上がっている人たちの中で、ああ、自分はなじめない、と違和感を抱いてしまうことがある人」「組織の文化に溶け込むように強いられ、なだか居心地が悪いなと思いつつ、他人に対し、醒めた目でどこか優越感を抱いている人」にお勧め。要約すると、周りに自分を合わせたくないタイプの人に向いている本。オスカー・ワイルドの常識にとらわれない心の強さや他人の言動を観察する遊び心をもっと知ってみたい人にも向いている。

グレース宮田について

英文学博士。幼少期を英国で過ごし、性別、国境、時代を超越した存在になりたいと考えるも、誰にも話せず、孤独を感じ、英文学を読みあさる。慶応大学在学中、通訳などの仕事をこなすも、体調不良で英文学に癒しを求め、オスカー・ワイルドの研究を始める。都内では英語の授業を展開、その英語を話すことに抵抗をなくす授業は学生に人気がある。
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