ぼくがジョブズに教えたこと

著者:ノーラン・ブッシュネル

最初に言っておく。ジョブズの名前を使ってただ売るだけを目的にした陳腐な本ではないと。

ジョブズが師と慕う起業家ノーラン・ブッシュネルが書いた「才能」が集まる会社をつくる51条(正確には52条)をまとめた本。

51条といっても、堅苦しい文言は一切なく、とても親しみあふれる語り口で、ノーラン・ブッシュネルの今までの経験を惜しみなく出されている内容はとてもユニーク。

この本を書いたきっかけも本書の中にある「サイコロをふって決めてみる」を実践し、「本を書く」が出たから書いたというからすごい。

それゆえ、金儲けやビジネス目的ではなく、純粋な気持ちで書かれている内容は大変価値がある。51条はどれもほどよくまとめられており、大きく分けて「次なるスティーブ・ジョブズをみつけて雇う方法」と「次なるスティーブ・ジョブズを育てる方法」の人材発掘と育成の2つに絞って書かれているおり、至ってシンプルな構成となっている。

内容もシンプルにまとまっているが、全く浅くなく、無駄なものがない洗練された素晴らしい秘訣の数々の宝庫である。なぜならノーラン・ブッシュネルが実践してきた体験談と実践結果がこれでもかとちりばめられているからである。

クリエイティブここにありと言わんばかりの内容である。

今後、クリエイティブが求められるであろうこの世界において、必読だろう。

まさに時代の最先端を走る思考である。「多趣味な人を雇え」「クレイジーな人を雇え」「面接ではおかしな質問をせよ」「いたずらを歓迎せよ」「失敗を歓迎せよ」「おもちゃを活用せよ」「さいころで決めてしまえ」「勤務中のウィキペディアを奨励せよ」など好奇心をそそられる内容ばかりである。シンプルにまとまっているのにも関わらず、ここまで深い本はなかなかないといえる。

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「ぼくがジョブズに教えたこと」のおすすめポイント

会社の堅苦しい組織をどうにかしたい人や今後世界に名を轟かせるクリエイティブな組織を生み出したい人にお勧め。もちろん組織を持っていなくとも、起業家や変人にも読まれることをお勧め。好奇心がある人は別だが、普通のサラリーマンにはちょっと夢物語に終わってしまう恐れもあるかもしれない。まとめると、ワクワクして世の中にどんどんいろんな価値を発信していきたい人にはぜひ読んでもらいたい一冊。

ノーラン・ブッシュネルについて

ノーラン・ブッシュネル。娯楽産業史上「ビデオゲームの父」として世界的に讃えられる起業家・経営者。1972年に発表したアーケードゲーム「ポン」は業界初の大ヒットを記録。現在にいたるゲーム産業発展の基盤となった。無名時代のスティーブ・ジョブズの才覚を見抜き、40人目の社員として雇い入れ、才能を開花させたことでも知られる。アップル設立時にも支援を行い、ジョブズから生涯、師と慕われた。他にも20社以上のビジネスを立ち上げる「連続起業家」としても著名。