媚びない人生

著者:ジョン・キム

韓国に生まれ、アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5ヵ国を渡り歩いてきた著者が、経験の中で身につけてきた生き方を示す本である。著者は数々の有名大学で研究院などをつとめており、慶應義塾大学大学院の准教授もつとめている。本作は著者が家族同様と大切にしているゼミ生が卒業するときに贈られる講義をまとめたものである。

将来に対する漠然とした不安を抱く20代の若者向けに書かれているが、それ以外の人が読んでも学ぶ部分が多いだろう。本書で述べられていることを一言で言うならば、「自分に自身や誇りを持って生きる」ということである。”人生の価値はどれだけ自分をどれだけ信じられるかで決まる” という書き出しから始まり、様々な角度から生きるための指針を述べている。

すべての章に共通するメッセージは「内面を磨く」ということである。どこかで聞いたことがあるかもしれないが、著者の言葉を読めば、響くことがあるだろう。時代が変わったとしても、たとえ困難にぶつかったとしても、自分一人で生きていける強さが必要だと著者はいう。そのためには自分の内面に革命を起こしていかなければならない。内面とは「思考」「感情」「言葉」「行動」の4つだ。普段生活している中ではそこまで意識をしていないのではないだろうか。

著者に言わせれば、現代人は自分のことよりも他人の目を意識していることが多いことを危惧している。自分の内面を、きちんと自分で把握することが大切なのだ。本書の言葉を借りるならば「絶対不可侵領域で自己を育てる」ということだ。社会や現実を変えようと思うのならばまず自分の内面から変えなければならないことを述べている。

そういった厳しさだけでなく、「若い頃の漠然とした不安はむしろ歓迎」「そうやってもがいている自分は正しい」など、熱く愛の言葉もつづられていた。また、最後にはそんな強さを身につけられると、選択肢が拡大し、本当に自由になることができると書かれてある。

最近では「頑張らなくていい」「楽をしてもいい」という本が流行っているが、それとは一線を画す熱がこもった文章である。内容は今までの自己啓発本に書かれてある内容と似ている箇所もあるが、教育者である著者の熱い思いがまっすぐに伝わって来る1冊だった。人生に迷いがある方は手にとってみるのも悪くないだろう。

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「媚びない人生」のおすすめポイント

将来に不安を抱える20代や、生き方に悩んでいる人にオススメだ。様々な国を渡り歩いてきた教育者が語る言葉にきっと心が動かされるだろう。独立をしたい人や本当の自由を求める人にとっても気づきのある1冊となるだろう。

ジョン・キムについて

ジョン・キム。英オックスフォード大学客員上席研究員、ドイツ連邦防衛大学研究員、ハーバード大学法科大学院visiting scholar等を歴任し、独自の教育論や生き方を伝えている。小学校5年生から一人暮らしをはじめた経験やアジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5ヵ国を渡り歩いた経験から生まれた独自の哲学と生き方論が支持を集める。

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