人を動かす

著者:デール・カーネギー

現在の通信機器の発達は、目まぐるしいものがある。この恩恵を受ける事で今までとはかなり違ったスピードで世界は動いている。ソーシャルネットワーク経由で今までは交わることのない人々が意見を交換したり、自分を発信したりする。しかし、それに伴って意思疎通のトラブル規模(炎上)も拡大しているのが現状ではないだろうか。また、なにも、ネット上の事ばかりでもなく、普段の生活でも人間関係のトラブル(モンスターペアレントなど)は、昔より大きくなっているのではないだろうか。

トラブルになる原因は、相手に自分の意見を押し付けるからだと著書は説いている。それならば、相手の言い分を聞けば良いのか?と反感を持ってしまうのが殆どの人間だろう。しかし、そう思うには早急すぎる。著者はまずは、相手の理を飲み、相手の立場になってうなずき議論を避けろと諭している。最終的にOKをもらう為にはそうする事が最善だと話している。

人を動かすためには、どうしたら良いか?その方法をたくさんの体験と実績を示して解説している。「人を動かす三大原則」、「人に好かれる六原則」、「人を説得する十二原則」、「人を変える九原則」、「幸福な家庭をつくる七原則」と各章ごとに分けられているテクニックは実用的で、特に難しいわけでもない。すぐに実行できることばかりだ。しかも、この方法で仕事が上手くいった、家族と仲良くなったなど日常生活が実に良く回るようになったと、成果の出た人々が続出しているのである。生活の基本は人間関係である。著書は、この社会の切実な要望に答えているのだ。

ライター名:koaki

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「人を動かす」のおすすめポイント

人付き合いに疲れている方にお勧めしたい。日々、不愉快だったり、怒っている事に我慢している方こそ著書を読んでいただきたい。考える視点を変えるだけでこんなにも楽しく人と上手く付き合えると本書は教えてくれる。

デール・カーネギーについて

D・カーネギー。1888年生まれ。米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等様々な職業を経て、YMCA弁論術担当。ここが、彼の転機となる。受講者が増え始め、成人教育に自己の適性を見出す。その後、カーネギー研究所設立。人間関係の先駆者として世界中から名声を得ている。1955年、66歳で死去。